中東情勢とアメリカへの信頼低下 | 今今と今という間に今ぞ無く 今という間に今ぞ過ぎ行く by道歌

中東情勢とアメリカへの信頼低下

最近イスラエルとレバノンが大変なことになっていますね


あんまり国際情勢に関心がない自分でも、これはさすがに


いかがなものかと思ってみています


イスラエルとレバノンの問題において、人道的な側面が


問題になるのはもちろんのこと、自分としてはアメリカの


動向に注目しています


アメリカとイスラエルは同盟国であり、国連の即時停戦を


求める議長声明の中に加わるはずであったイスラエルに対する


非難声明もアメリカの強い反対によって削除されました


アメリカは北朝鮮の人道問題に対して強く非難しているにも


関わらず、イスラエルに対しては非難声明を出さないというような


ダブルスタンダードを取っていることになります


これでは、信頼に足る国家であるとは言えません


そもそも、アメリカは自国に都合の良いように理論を曲げることが


非常に得意な国家であり、世界全体がこれに惑わされてはいけません


明らかに、イスラエルによるレバノンの一般民衆をも巻き込んだ空爆は


重大な人道的問題をはらんでいますし、48時間の停戦合意後


48時間経つまでの間に空爆を再開したことなどは言語道断です


こういった問題に対して、もし日本がむやみにアメリカ支持を


表明するとすれば日本の国際的な信用をも失墜させることにつながり、


非常に危険です


確かに、アメリカとの同盟は日本の生命線である事は否めなく、


簡単にアメリカ批判をすることができないといった事情はありますが


批判でなくとも、うまく立ち回るすべはあるはずです


また、これまでにないほど良好といわれる日米関係を利用し


アメリカに助言するなどのアプローチも考えられるでしょう


いずれにせよ、現在の明らかなイスラエル擁護のアメリカは


世界的な信用を失墜させる結果を招くことになるでしょう


日本もとばっちりを食わないように難しい局面を乗り切らなければ


なりませんね


近年、日本を取り巻く外交問題は一層の難局化の様相を呈してきて


いますし、難しい舵取りが続きそうです


我々国民も、どのような外交を求めるのかを今回の総裁選を通して


考えていく必要があるといえるでしょう