これからの地方は生き抜いていけるか | 今今と今という間に今ぞ無く 今という間に今ぞ過ぎ行く by道歌

これからの地方は生き抜いていけるか

官庁訪問前に国土交通省志望の友人(彼は国交内定)と

議論したことを元に、今後、地方をどのように導いていくかを

考えてみたいと思います

今後、日本全体の人口減少よりも地方では非常に速いペース

で人口減少が起こると言われています

そのような中で、山間の村などのように、人口が数十人以下

まで減ってしまうところなどが多く出てきてしまうでしょう

そうなれば、そのような村に役場を設けて、適切な行政サービスを

提供していくことが非常に困難になります

たとえば、災害時に救助などの対応を迅速に行うことも厳しいでしょう

そのような地域があちこちにできてしまったとしたら、

日本国民でありながら、行政サービスを享受できない

人々が生まれてしまうことになります

これは由々しき問題であり、何らかの方針を持って国が地方を

誘導していくべきであると思うのですが、その際に

二つの方向性があると思います

一つ目は、その地域に人と金を税金で投入して行政サービスを

低下させないようにするという方向性

二つ目は、その地域から住民を移動させて(強制ではなく、徐々にでは

あるが)一定の規模になるようにするという方向性

一つ目の方向性は政府を肥大化させるということが問題であるものの

地域の住民にとっては、地域を捨てることなく生活できる点が

優れています

二つ目の方向性は、住民に地域を離れてもらうという難しさはあるものの

人口を収斂させることで自力で行政サービスを維持させられるメリットがあります

これは恐らく、どの地域に住んでいるかということや、今までの人生で

どのような生活を送ってきたかということによって立場が変わるのでは

ないかという気がします

自分は、常に税金を投入して地方を生きながらえさせることには無理が

あると考えているので、立場としては二つ目を考えているのですが

墓があったり、ご近所づきあいがあったりする人々を収斂させていく

ことが本当に可能であるのかといったことには疑問があります

まだ自分でもぜんぜん結論に至ってはいませんが、いずれにせよ

そういった過疎地域に住んでいる住民の皆さんが自分たちで

今後の自分たちの生活を考えていく必要があることは確かです

自分としても、もう少し色々な人と話をして未たいと思います