今今と今という間に今ぞ無く 今という間に今ぞ過ぎ行く by道歌 -4ページ目

村上ファンドの崩壊

ついに村上ファンドの村上代表が陥落しました

ライブドアのニッポン放送買収騒動の中でインサイダー

取引を行ったというのです

インサイダー取引というのは株価の変動要因になる内部情報

を知り得た人がその情報を利用して株の売買を行って

利益を得たときに引っかかる法律です

今回の事件では村上代表がライブドアがニッポン放送株を

大量に買い集めるという情報を得た後にニッポン放送株を

買い増したことによって利益を得たことが問題となっています

最近、集団的投資スキーム(いわゆる投資ファンド)が問題と

なっています

投資ファンドは株式保有による経営参画を目的としない

投資活動を行う機関を言います

ここで、一般に上場株式の5%を超える株式を保有するに

いたった場合やその後、1%以上の保有率変動があった

場合には迅速に(5営業日以内)その旨を報告する義務が

あるのですが、投資ファンドの場合にはその規制が

非常に緩やかなものに緩和されています

というのも、大量の投資活動を日常的に行う彼らに

上記のような厳しいルールを適用すると非常に事務手続きが

負担になるからです

しかし、この投資ファンドは規制の枠にとらわれない部分が多いため

不透明な取引の温床になりやすいという問題があります

実際にライブドアの事件でも投資組合のような規制の

利きにくいスキームを用いて不透明な会計を行っていました

最近では投資ファンドというと非常にきな臭いイメージを持つ人が

多くなってきてしまっているのもこのような理由によるのでしょう

では、投資ファンドとは本来的にはどのようなものなのでしょうか?

投資ファンドとは投資家から資金を集めた上で、企業価値の割に

安い株を見つけ出して、その株を買い、経営陣に経営改革など

本来の企業価値を発揮できるように迫り株価を上げて、

その株を売却し、その利益を投資家に分配するのが役割です

そんなわけで投資ファンドはクリーンに運営されていれば、

経済の効率性を高める役割を担うこともできるのです

以上のように投資ファンドは株式市場の活況に咲いた

あだ花だと片付けるような代物ではなく、しっかりとクリーンに

運営されるような制度を作って経済効率性の向上に努め

るようにしていくことが大事でしょう

金融庁の金融改革プログラムでもそういった方向性が

打ち出されていますが、国民がしっかりと監視の目を

向けていくことが必要ですね

関係ないと思って無関心でいると投資ファンドが暗躍する

市場になってしまいますね・・・・




官庁訪問対策

最近、官庁訪問対策をどうやればいいのか

結構不安になっているのですが、今日は

友人と集まってグループディスカッションの

模擬練習をやってきました

ここまで聞くとかなりまじめに対策しているように

聞こえるかもしれませんが、なんと

始めて1時間で飽きて、ソフトボールで遊び

ソフトボールから帰ってきて雑談をして終わってしまいました

やっぱり日ごろのストレスがたまってるせいか体を動かしたく

なってしまうようです(駄目)

そこで、次週もう一度もっとまじめなメンバーも呼んで

しっかりとして練習をしようと言う事になりました

次回こそはしっかりと練習したいものです・・・

そんなこんなでモチベーション保ちながら

来るべき6月20日を悶々と待っている日々です・・・

てか、接触禁止期間って何の意味があるんだろう・・・・

ソフトボール

土曜日は所属する化学化の研究室対抗ソフトボール大会です

その大会のために日ごろ動かさなくなって久しい体をほぐすため

研究室のメンバーで練習をしてきました

・・・・自分、めっちゃしょぼいことがわかってげっそりです

小さいころからサッカーをしてきた自分にとってグローブは未知のもの・・・

でっかい球を思いっきりけるだけのサッカーと違って小さい玉を

慎重にキャッチして相手のところへ送球する・・・・そんな繊細なスポーツ

自分には無理なようです

もともとがさつかつ力いっぱいの人間なんでうまいこと相手のところへ

飛ばないわけです(涙

あと、数日しかないのでまじめにやらねばやばいです

研究室対抗サッカー大会なら助かるのになぁ・・・・という感じですね

あ、そういえば今日はドイツ戦見るために徹夜してたんで

ちょっと足がもつれました(汗

国家一種試験の人事院面接が終わりました


二次試験試験(記述試験と人事院面接)を終え、

一次試験から考えると約一ヶ月に及ぶ戦いが終わった感じです

とはいえ、受かっていれば一ヵ月後から官庁訪問なので

ぜんぜん気が休まりません

一種試験の場合官庁訪問が最大に難所なので、まだまだ

3合目の気分です・・・

それにしても大学入試とかと違って面接で決まるので

どういう対策をしていいのかぜんぜんわからないのが厳しいです

政策研究とかするのかなぁ・・・・と悶々としてます

トラバを・・・・

ここのところトラックバックに妙な宣伝が

入るようになってしまったので仕方ないので

トラバの受付を凍結します(涙

また平気そうになれば受け付けることにします

コメントはとめると寂しいのでこのまま受け付けます♪

それではこれからもよろしくお願いします

国家公務員一種採用試験の二次試験が終わりました

昨日は二次試験を受けてきました

ミクロ経済学がやたら難しい感じだった以外は

まぁ予想の範囲内という感じでした

受かってるかどうかは今度の人事院面接の結果と

合わせて、一月後くらいにならないとわからないので

終わったのにもやもやしますね・・・

これからの面接ラッシュに向けて着々と準備を

続けないとですね

とはいえ、昨日の試験後は仲間と繰り出して

飲み騒いできました(笑)

まぁほとんどネタな話しかしなかったですが

友人たちのいろいろな面が垣間見えて面白かったです

共に一年以上がんばってきた仲間なんで

これからも仲良くしていきたいものです

理系の育成って

最近日本人の理系離れが進んでいると

問題視され、理系の人を増やそうだとか

大学院を強化しようだとか言う話があちこちで

展開されています

確かに、数学や理科が得意な学生が減っていると

いう実感はありますが、ただ、増やせとか大学院強化

とかが本当に意味があるのかということに対して

多少の疑問があります

と、いうのは学生の合理的な判断として理系を選ぶ

インセンティブに乏しい社会環境が問題な気がするからです

自分は理系として生活していますが、実際問題社会は

文系の人間が動かすようにできているように感じます

また、最近では理系から文系就職が増えている状況があります

それは非常に単純にいって文系大手のほうが給料がいいからです

技術者不足と嘆くメーカーに限って同じ規模の文系企業に

比べて給料が安い・・・・

大学では明らかに文系の人よりも厳しい教育を受けたにも

かかわらず社会に出ると理不尽な差がついているということに対して

理系の学生の間ではため息が出ることが多いのも事実です

また、大学院の強化といって大学院の定員を異常に増やした結果

大量のポスドクという不安定な身分を生み出しました

ポスドクとは簡単に言えば研究アルバイトみたいなもんです

食べられるぎりぎりの給料で研究をする人という感じです

博士課程に進むと将来的にこのポスドクという身分に

落ち着くことが多く、優秀な学生ほど企業へと逃げていきます

良い研究者を生む社会的な基盤ができていないにも

かかわらず安易に理系を増やしたり大学院生を増やすことは

かえって、理系学生のやる気を損ねることになります

危機感を募らせる経済学者や企業経営者は文系出身な場合が多く

現在の理系学生の本音の部分を見落としているのではないでしょうか?

理系離れは合理的な学生の判断の結果なのです

少子化の現象と同じで社会全体の構造的な問題であるといえるでしょう

大きな問題が起こる前に手を打たなければ本当に危機的な状況に

なるかもしれません

失敗!

最近実験をするための触媒の合成を行っていたのですが

どうやら粉末X線回折で分析したところぜんぜん合成されていないことが

わかりました・・・・

72時間も高圧下で合成したのにできていないとげっそりしますね

とはいえ、ここであきらめるわけにいかないのでまた挑戦する予定です

触媒の反応は触媒表面で反応物との相互作用が起こるために進行する

と考えられていますが、反応の活性化状態での表面の分析は難しく

実際はブラックボックスとなっているのが現状です

なので、とりあえずいろいろ試していい触媒を発見したもの勝ちという

ところがあるのですが、できればどうしていい触媒なのかを知りたいと

いうのが自分達のコンセプトです

なので、触媒を自分で合成して、成分とかを調整したいのですが

合成がうまくいかないと・・・・・(涙

何度もやって作るしかないですね・・・

事前規制型から事後ルール型へ

最近、いろいろなところでモラルが問われるような事件がおきています

たとえば、ライブドア事件や耐震偽装問題などです

これらは小泉政権が市場原理を追及したためであると批判されています

このような問題に対して中央公論に面白い見方がありましたので

それについて考えてみたいと思います

考えると今までの行政は、悪いことが起こらないように

事前に規制していましたが、規制緩和の流れの中で、行政による

事前の規制を撤廃していくようにと叫ばれるようになりました

これは逆に言えば、悪い事態が起きないようにする”たが”をはずせと

行政に要求していることに相違ないので、見方によっては今回のような

モラルが問われるような事件が起こること自体が、規制緩和が進んでいる

証拠であるとも考えられます

規制を緩和し、小さな政府を目指すということとなにも問題が起こらない

市場やら社会やらの樹立とはトレードオフの関係にあるといえるでしょう

そうであるならば、民主党が言うように小さな政府も目指して、さらに

市場の統制をきちんととっていくようにしろって言うのは無理な話です

今後、小さな政府、規制緩和を目指すのであれば、更なる事件が起こる

可能性が高くなるのは仕方の無いことなのかもしれません

現在の国民が望み、政府が目指している社会は事前規制型ではなく

事後ルール化型であるといえます

何か起こったらルールをしっかりと整備する・・・悪く言えば後追い方式です

資本主義そのものがルールの抜け目やルールの未整備な部分から

利益を吸い上げる性格がある以上、資本主義の効率性の裏には

モラルの無い悪者も出ますし、そういった人たちがむしろ資本主義の

本質的な進歩をもたらしているともいえます

開拓者は間違えれば犯罪者になりうるのですから・・・・

ここ数年で国民は行政や、社会に対して効率化を迫ってきました

効率化し、政府を小さくするからには事前の規制は撤廃しなければなりません

事前に規制されていない以上悪いやつが出てくるのは必然です

悪いやつが出たときに初めてきちんとしたルールを整備するのが

これからの行政のあり方になるといえるでしょう

小さな政府、きちんとしたモニタリング、先回りした規制・・・・これらは

同時には達成できません

われわれ国民は市場主義の蔓延でいやな世の中になったと嘆きますが

それこそが私たちの要求した社会であることも否めないのです

今後は、小さな政府や規制緩和と、事前規制による規律のバランスをどう取るかを

検討していく必要があるでしょう

現在その過渡期にあり、将来の社会のあり方を根本から検討する時期にあるのです

ルールによる行政はルールの隙間を事前に取り締まることはできません

事前規制の行政では機会の均等やチャンスを生かすことができないかもしれません

一長一短ですが、今、日本は確実に前者への道を歩みだしています

もし、効率化や小さな政府を目指せと主張したが、負の部分を見て、気が変わるので

あれば今が最終コーナーであるかもしれません

ちょうど、9月には新しい自民党の総裁選挙があり、この国の方向を議論する

土壌が整っています

活発な議論を期待したいですね

談合と耐震偽装

はじめに報告を・・・・とりあえず国一経済職の一次に受かりました!

自己採点的には結構余裕だったんですが、マークミスとか怖かったんで

とりあえず一安心という感じですね

でも今年は去年よりも4点も合格最低点が上がったっぽいんで

ちょっと微妙な気もしますが・・・・

さて、報告は以上にして、今日はちょっとネタが古くなりましたが

官製談合と耐震偽装問題に見られる市場における両極端な

ケースについて考えてみたいと思います

官製談合は官と民が癒着して非効率な事業発注が起こることで、

官の非効率性の代表のように指摘されてきました

ここで、同じように指摘しても面白くないので、談合の合理性に

ついて考えてみます

問題意識は以前田原総一郎の講演を聞いたことにさかのぼるのですが

談合がなぜ起こるのかということに焦点をあわせてみると見えてくる

談合の合理性という問題があります

ここでは談合がなぜ合理的かを考えます

官が事業を発注する際には綿密な事業計画の提出を民側に

要求しています

ここで、綿密な事業計画を作るには計画やら見積もりやらでかなりの

手間とコストがかかります

そのため、完全な競争入札によって事業が発注された場合、

民間側は勝ち取れるかもわからない非常に高いリスクを背負って

計画や見積もりを出すことになります

これは経済的に見て期待利潤がマイナスになってしまう可能性が

高いので民間業者は競争入札市場から撤退することになります

そうなれば、競争入札による事業の発注事態が成り立たなくなってしまいます

もし、法律などで無理に競争入札に参加させれば期待利潤をプラスにするように

行動するしかなくなるので、結果的に安全性にかかわる部分で

コストを削減することになる場合も起こってくることになるでしょう

これは、市場でのコスト削減を追求したがために起こってしまった

耐震偽装問題と本質的なところで同じ原理であると思われます

つまり、官製談合の合理性とはコスト削減追及による安全性の欠落

を生み出す可能性の高い競争原理を排除することで、多少のコスト

増になっても安全性の確保ができる少数の事業者に継続的に

事業を発注するほうがトータルで見たときに合理的であるということになります

つまり、官製談合と耐震偽装は市場のあり方として両極端な

ケースであるということができるでしょう

官製談合は安全性確保のために市場原理を排除したケース

耐震偽装問題は市場原理の中で起こった過当競争による安全性欠如のケース

これらはどちらも損失を生み出しています

談合ではコスト増、耐震偽装では安全性の欠如です

どうすればこのような損失を生み出さずに効率的で合理的な

事業発注ができるようになるのでしょうか?

これは非常に難しい問題であるといわざるを得ません

本来的に望ましい形として自分は競争入札ではなく、談合型で

官民双方に高いモラルが存在することが望ましいのではないかと

考えています

つまり、競争入札における事業計画のコストを本質的に改善することは

無理であと考えられますが、談合型の事業発注において

官民双方に高いモラルを求めることはきちんとした法整備と国民の監視に

よって達成することが不可能ではないのです

以上のことから談合そのものを否定し、無理な競争入札制度によって

過当競争や安全性の欠如を生み出すくらいであれば、談合を

認めたうえで、いかにその非効率性を排除していくかに焦点を合わせるべき

であるという結論が得られます

官民が癒着し自己の利益を追求するための談合であればもってのほかですが

真に国民の安全性を考えたが故のクリーンな談合であれば

あえて否定することも無く、むしろその方がいい場合すらあるということを

当事者たちは真摯に訴え、信頼されるような制度を作っていくことが

望ましい形だといえるでしょう

難しい問題ですが、談合という市場排除と耐震偽装という過当競争の

両極端な事例が起こったことでよく考えてみるのにはちょうど良い

時期なのかもしれませんね